さくらインターネットサーバに Ruby 1.9 をインストール
レンタルサーバとして有名な さくらインターネットサーバ (スタンダードコース) のユーザディレクトリ内に Ruby 1.9 をインストールしたのでその手順を書いておきます。
作業方法
インストール作業はサーバに SSH 接続して行いました。 ローカルマシンは Windows XP で、SSH 接続用のアプリケーションとして Tera Term を使用しました。
Ruby 1.9 インストール手順
では実際に行ったインストール手順を記します。 ここでは、~/env に ruby のインストールを行いますが、実際にインストールする場所は好きな場所にしてください。
既にサーバには接続し、ユーザホームに居ることとします。 まず、~/env フォルダの作成および移動、さらに ~/env/src フォルダの作成および移動を行います。
% mkdir env; cd env
% mkdir src; cd src
インターネット上から ruby のソースを取得し、解凍します。 その後、解凍してできたフォルダに移動します。 ruby のソースファイル名はその時の最新のものを指定してください。 2011 年 7 月 3 日時点で最新のものの URL は ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.9/ruby-1.9.2-p180.tar.gz です。
% wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.9/ruby-1.9.2-p180.tar.gz
% tar xvzf ruby-1.9.2-p180.tar.gz
% cd ruby-1.9.2-p180
次に configure を実行します。 このとき、オプションとしてインストール先を指定します。 (ここでは $HOME/env を指定しましたが、各自インストールしたい場所を指定してください。)
% ./configure --prefix=$HOME/env
問題なく configure が終わったらインストールを実行します。
% make
% make install
% make clean
これでインストールは完了です。
インストールした Ruby の使用
インストールが完了したら、ruby コマンドが絶対パス指定で使用できるようになります。 (絶対パス指定ではなく単に "ruby" と打ち込むと元々サーバーにインストールされている ruby が起動する。)
% /home/username/env/bin/ruby -v
また、CGI で使用する場合、Shebang 行に上記パスを指定してやればインストールした ruby で実行されます。
#! /home/username/env/bin/ruby
# ↑ CGI の 1 行目 (Shebang 行)
# ....
# ....
また、Ruby 1.9 からは RubyGems が標準で添付されていますので、gem コマンドも絶対パス指定により使用できます。
% /home/username/env/bin/gem -v