応用情報技術者試験の勉強法 (主に電気系の学生向け)

2010 年度秋期の応用情報技術者試験 (応用情報) を受験してきました。 自己採点したところ、午前、午後ともに 9 割程度は取れてそうです。

あんまり役に立たないかもしれませんが、どういう風に勉強したのかを電気系の学生向けに書いておきます。

試験内容

応用情報の試験では、以下の内容が問われます。 各項目の詳しい内容は IPA が公表しているシラバス をご覧ください。

  • テクノロジ系
    • 基礎理論
    • コンピュータシステム
    • 技術要素
    • 開発技術
  • マネジメント系
  • ストラテジ系
    • システム戦略
    • 経営戦略
    • 企業と法務

試験は午前と午後に分かれており、午前では四択のマークシート式です。 午後は記述式となります。 午前の試験は選択問題がありませんのでテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の全ての範囲を勉強する必要があります。 午後の試験は選択式で、テクノロジ系の問題だけ選択するということも可能です。 電気系の学生の場合はテクノロジ系の問題の方が解きやすいと思いますので、ここでは午後試験は全てテクノロジ系の問題を選択するという前提で書いていきます。

背景、もともとの水準

応用情報の勉強をする前の私がどの程度の水準にあったかを書いておきます。 私は電気系の学生ですので、テクノロジ系の基礎理論やコンピュータシステムについては大学の講義で勉強済みでした。 また、一応プログラマとして数年の経験がありますので、テクノロジ系の残りの部分についてもある程度親しみがありました。 一方でマネジメント系やシステム戦略の話はあまり縁がなく、春に受験した基本情報技術者試験 (基本情報) の勉強で触れた程度です。

応用情報の勉強を始める前に応用情報の午前試験の過去問を解いてみたところ、大体 6 割ちょっとの得点率でした。 春に受験した基本情報は午前、午後ともに 9 割以上の得点率でしたので、当然ながら基本情報と比べると一段階か二段階ぐらい難しくなっているという印象を受けました。

テクノロジ系の勉強について

「大分類 1 : 基礎理論」 (基礎理論、アルゴリズムとプログラミング) と 「大分類 2 : コンピュータシステム」 (コンピュータやシステムの構成要素、ソフトウェアとハードウェア) の問題については大学の講義内容でほぼカバーできます。 待ち行列理論については私は知らなかったのですが、後で挙げる参考書で勉強すればそれでこと足ります。

残る 「大分類 3 : 技術要素」 と 「大分類 4 : 開発技術」 に関しては電気系の講義ではあまりやらない内容だと思いますので、時間を割くのであればこの範囲を勉強することに時間を割くのがよいと思います。 特にデータベースやネットワークに関してあまり知らないのであれば以下の本を読むのをオススメします。

データベースもネットワークも、午後試験においてそれぞれ大問 1 問分ですので、これらの書籍を読んでおくことは大きな力になると思います。

マネジメント系、ストラテジ系の勉強

マネジメント系やストラテジ系の勉強に関してですが、午前試験で点を取るということだけを考えるのであれば後で挙げる参考書を読むだけでこと足りると思います。

参考書、問題集

私が使用した参考書、問題集は次の 2 冊です。

まずは 『合格教本』 を使って知っている範囲は復習としてさくっと読み進め、知らない範囲はじっくり呼んで勉強しました。 その後、『試験問題集』 の問題 500 題を最初から最後まで全部解きました。 1 ページごとに解答と解説が交互にありますので、1 ページ解いては答え合わせをして、間違っていればそこで覚える、という進め方ができます。

私の場合は 『試験問題集』 を解き終わったのが試験の前日だったので復習をする余裕がありませんでしたが、余裕があれば 『試験問題集』 を解き終わった後に、間違えた問題を解きなおすということをすれば良いでしょう。