視覚効果 (Compiz Fusion) を有効にしようとすると "デスクトップ効果を有効にできません" と言われてしまう

問題

先日インストールした Ubuntu 9.04 (Jaunty) で、視覚効果 (Compiz Fusion) を有効にしようとすると、"デスクトップ効果を有効にできません" と怒られてしまう。
環境は以下。

  • マシン : MSI Wind U100
  • OS : Ubuntu 9.04 デスクトップ 日本語 Remix 版
  • グラフィック機能 : チップセット内臓 (Intel GMA950)
  • 備考 : デュアルモニタでの使用
多分ネットブックを使ってる人は、同じような環境で使用している人が多いと思います。

解決方法

色々調べてみて、結局ネット上にはろくな情報がなかったのですが、どうやら仮想モニタサイズ (っていうのか?) が中途半端なサイズなのが問題のようです。 仮想モニタサイズは "/etc/X11/xorg.conf" に書き込まれているので、そこを修正します。

  • とりあえずメニューから "アプリケーション" -> "アクセサリ" -> "端末" で端末を開く
  • ~$ cd /etc/X11/
    と打ち、ディレクトリ移動
  • /etc/X11$ sudo cp xorg.conf xorg.conf.bu
    と打ち、バックアップを取っておく (パスワードを聞かれるので入力する)
  • /etc/X11$ sudo gedit xorg.conf
    と打つ
  • テキストエディタが開くので、内容を書き換える。 うちの場合だと
    (略)
    Section "Screen"
    (略)
    SubSection "Display"
    Virtual 2304 1033
    EndSubSection
    EndSection
    (略)
    となっていたのですが、それを
    (略)
    Section "Screen"
    (略)
    SubSection "Display"
    Virtual 2048 1240
    EndSubSection
    EndSection
    (略)
    と変更しました。
  • 設定を読み込ませるためにログアウトし、再度ログインしたところ、ちゃんと視覚効果を有効にすることが出来ました。

以下ぼやき

この問題はなんなんでしょうねぇ・・・。 ディスプレイドライバが、特定の仮想モニタサイズしか認めてないって感じなんでしょうか。 ネットブックは画面が小さくてデュアルモニタで使ってる人が多いような気がするので、この情報が参考になればなぁ、と思います。 今デュアルモニタで使っていなくても、昔デュアルモニタの設定をしたことがあれば、仮想モニタサイズが変更されている可能性があるので、似たような問題で悩んでる人は一応チェックしてみてください。

ちなみに私の設定では仮想モニタサイズが 2048x1024 となっているのですが、本当はもうちょっと横幅が欲しいところです・・・。 (ネットブックが 1024x600 で外部モニタが 1280x1024 なので、幅 1304 じゃないと足りない。) だけど幅 2048 より大きくて視覚効果がちゃんと動く大きさが見つからなかったのです・・・。 しくしく。。 もし 2048 より大きい幅で視覚効果がちゃんと動いた方が居れば教えてください><

あとデュアルモニタで使っているときに、パネル (デスクトップの上下に表示されるバー) を表示するモニタを変えようとしたものの、方法がわからず小一時間悩んだのでここに書いておきます。 まあわかってしまえばなんてことはない簡単なことなのですが・・・。

実は、パネルはドラッグアンドドロップで移動させることができますので、単純にドラッグアンドドロップで隣のディスプレイに移動させるだけです! ただ、デフォルトの状態では移動させることが出来ないのです>< パネルのどこか (アイコンなどが無い場所) で右クリックして "プロパティ" を選ぶと、"パネルのプロパティ" が表示されます。 そこの "全般" タブ内の "広げる" のチェックを外します。 そうするとドラッグアンドドロップで移動できるようになります。 移動後にはまた "広げる" にチェックをつけておくといいと思います。

追記

仮想モニタサイズを 2048x1024 で設定していましたが、2048x1240 でも大丈夫だとわかりましたので、記事中の設定例を 2048x1240 に変えておきました。 [2009.10.24]