gnome-screensaver に新しいスクリーンセーバーのテーマを設定する方法

Ubuntu 10.04 (Lucid Lynx) において、新しいスクリーンセーバーのテーマを設定しようとすると 9.10 と同じ方法ではうまくいきませんでした。 色々試してみた結果、Ubuntu 9.10 では desktop menu item (拡張子が desktop のファイル) を自動的に認識するようになっていたみたいですが、Ubuntu 10.04 では手動でインストールする必要があるようです。 本稿では Ubuntu 10.04 において新しくスクリーンセーバーのテーマを設定する方法を記します。

GNOME スクリーンセーバーのテーマとしてもともと "画像フォルダ" (Pictures folder) というテーマが Ubuntu にはありますが、これは画像フォルダに含まれている画像をランダムに表示 (数秒ごとに切り替え) するというものです。 ここでは、これと同じように、指定したディレクトリ内の画像をランダムに表示するようなスクリーンセーバーを設定します。

環境

私が使用している環境を記します。

スクリーンセーバーのテーマに対応する実行形式ファイルのインストール

今回は、指定したディレクトリ内の画像をランダムに表示するようなスクリーンセーバーを設定します。 このようなスクリーンセーバーのテーマは、/usr/lib/gnome-screensaver/gnome-screensaver/slideshow を使用することで実現できるため、新たに実行形式ファイルをインストールする必要はありません。

もし、新たな実行形式ファイルをインストールする場合は以下のページを参考にインストールしてください。

desktop menu item の作成

次に、スクリーンセーバーのテーマに対応する desktop menu item (拡張子 "desktop" のファイル) を作成します。

ホームディレクトリに適当なディレクトリ (ここでは ~/screensaver とする) を作り、その中に適当なファイル名 (ここでは my-screensaver.desktop とする) で desktop ファイルを作る。 作成したファイルの中身を以下のようにする。

[Desktop Entry]
Name=user folder
Comment=Display a slideshow from Screensaver folder
Exec=/usr/lib/gnome-screensaver/gnome-screensaver/slideshow --location=/home/user_name/Pictures/screensaver
TryExec=/usr/lib/gnome-screensaver/gnome-screensaver/slideshow
StartupNotify=false
Terminal=false
Type=Application
Categories=GNOME;Screensaver;
OnlyShowIn=GNOME;
X-Ubuntu-Gettext-Domain=gnome-screensaver

強調表示になっている場所は各自で適当に変更してください。 --location オプションで指定しているディレクトリ内の画像がランダムに表示されるスクリーンセーバーになります。

desktop menu item のインストール

最後に、作成した desktop menu item のインストールを行います。
以下のコマンドでインストールを行うことができます。

$ xdg-desktop-menu install ~/screensaver/my-screensaver.desktop

これで新しいスクリーンセーバーが追加されました。 "システム" -> "設定" -> "GNOME スクリーンセーバー" でスクリーンセーバーの設定画面を表示すると、新しく追加されていることが確認できるはずです。